本渡・染岳の中腹に染岳観音院がある。その境内の「天狗岩」に二人で手を合わせると、縁が結ばれたり、懐妊するとされ、地元の人に信心されている。 かつて、染岳観音院は、天草氏の菩提所だった。しかし、天草氏がキリスト教を信仰するようになって、荒廃していた。その再建時に、天狗が現れ、「観音を拝め」と言って放り投げた岩とされ、縁結びの霊験があるとされる。 染岳観音院は、「ハラゴミの観音」ともよばれ、元々、観音様の体内にあったご本尊が刻み込まれているだけに、因縁深い。 杉の大木に覆われた境内には、弘法大師立像や無数の石仏が建ち並び、歴史と霊験が交錯している。 観音院から、染岳山頂への登山道もある。トレッキングなど健康志向の方にもオススメのポイントだ。
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