天草町大江に、大きな池のある公園がある。この池が物語の舞台「お万ヶ池」だ。 その昔、池の側には、千石船を造る造船所があった。ある船の進水式で、船がどうしても前に進まない。男衆が困っているところに登場したのが、腰巻き一つで肌も露わな「お万さん」だった。お万さんが音頭を取り始めると、あら、不思議。船もスムーズに進み、進水式は無事に終了できた。男衆を奮い立たせたのは、お万さんの女子力だったのかもしれない。 ところで、その後のお万さんは、池の中に飛び込み、行方不明になったそうだ。池に棲む大蛇の生け贄になったとか、恋人の跡を追って海外に渡ったのだとかいわれている。 女子力アップのヒントも良いが、自然あふれる広々とした公園でのんびりしたり、運動したり、お弁当を広げるなど、家族でたっぷり遊んび、英気を養うには、ちょうど良いスポットだ。
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